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自動車〜中国株投資〜
中国では、WTO加盟をきっかけに、自動車に対する輸入関税が大幅に引き下げられ、外国の自動車メーカーも対中投資を大幅に増やしていることも加わり、マイカーブームが起こっています。値段もだんだん低下傾向で、販売台数も急激に伸びています。従来の乗用車に対する需要の中心は官庁と企業の公用車でしたが、これも個人へと移行しつつあるようです。
しかし、値段が下がっているとはいえ、中国庶民にとってマイカーがまだ高嶺の花であることは変わりません。例えば、ホンダアコードは中国人の平均年収の20数年分に当たる25万元(約400万円)で販売されています。それでも、注文してから納車まで数カ月もかかるほど生産が需要についていけないのが現状なのです。
普通に考えると、国民の購買力は、所得に比例して上昇します。確かに、改革開放以来、高成長を背景に国民の収入が大幅に上昇しました。一人当たりGDPが改革開放当初の200ドル前後から現在は1000ドルまで上昇しています。その上、中国の物価は先進国と比べ、ずっと安いため、同じ1000ドルでも、実際の購買力はもっと高いのです。しかし、中国で安いのは、あくまでもサービスなど非貿易財であり、工業製品に関しては、輸入関税などを反映して、むしろ国際価格を上回る場合が多いのです。自動車の場合、中国製のホンダアコードの値段は日本の国内価格より6割も高く、決して安いから売れているわけではありません。
一方、売れ行き好調な自動車と対照的に、消費は全体に盛り上がりを欠いています。このような消費パターンは、所得の上昇よりも、その偏在を反映しています。そもそも20数年分の収入を使って車を買う人はいないでしょう。日本で年収300万の人が6000万円のフェラーリを買うことはないですよね。自動車の購入の大半はローンを組まない現金取引であることからも分かるように、現在のところ、その買い手は、あくまでも人口の非常に小さい割合しか占めていない富裕層に限られています。もっとも、中国の人口が13億人にも上り、その1%だけで、1300万人に上る計算となることを考えれば、メーカーにとって、中国が非常に潜在力の高い市場であることは変わりません。
現在のところ、車を購入する多くの人々にとって、目的は、運転による便利さなど車そのものの効用より、社会における自分の地位を誇示するためです。
(中国おもしろ情報の「キラキラ光る車」を参照)
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集団(長春市) |
集団(上海市) |
(武漢市) |
パートナー |
フォルクスワーゲン トヨタ自動車 |
フォルクスワーゲン GM いすゞ |
日産自動車 ホンダ プジョー・シトロエン |
従業員 | 約10万人 | 約6.4万人 | 約10万人 |
売上高 (2000年) |
304億元 (4,560億円) |
880億元 (1兆3,200億円) |
287億元 (4,305億円) |
生産目標 2005年目標 |
65-80万台 | 70万台 | 70万台 |
これまで、中国三大自動車メーカーといえば、「第一汽車」「上海汽車」「東風汽車」という各汽車集団でありましたが、ここに新たに2つのメーカー「長安汽車」と「北京汽車」集団が加わりそうです。その要因として、これまでの主要生産品であったトラック・バス部門に代わって、乗用車・小型商用車部門が今後、中国の個人消費の伸びとともに大きく伸びることにあります。
トラック・バス部門に大きく依存する「東風汽車」集団の現状における販売シェア等は伸び悩むものと思われます。
2004年度以降、中国自動車メーカーのカテゴリーは五大自動車メーカーとなる可能性が大です。そのうち、「東風汽車」と新たな2つのメーカー「長安汽車」「北京汽車」の各汽車集団間で「3位」争いの激しいつばぜり合いが予想されます。もうすでに、2004年1〜6月期の生産台数、販売台数では「東風汽車」を抜きました。
主な自動車銘柄(2004年1月〜6月期の自動車生産・販売台数) | ||
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第一汽車 |
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上海汽車 |
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長安汽車 |
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東風汽車 |
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北京汽車 |
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中国製自動車と外国製自動車とを比べてみた場合、最初の故障までの走行距離は、外国車の1.5〜2万kmに対して、中国車は1,000km〜2,000km。さらに、自動車の平均寿命も外国車の20〜30万kmに対して、中国車は10〜15万kmといわれています。まだまだ、中国製自動車は外国車に比べて性能面で見劣りします。
したがって、この技術格差を補う、最大の要因は海外部品メーカーとの合弁をはじめとする技術導入に帰するものとなります。今後も中国の5大自動車メーカーの合併・提携情報から目がはなせませんね。この5大メーカー(もしくはその他のメーカー)のなかから、日本のHONDAのような超優良企業が生まれ、株価も超高値になる企業が出てくるはずです☆ただ、日本人が購入できる会社はまだ限られています。
中国の自動車産業が伸びていくのは間違いないですが、今後の合併・提携などで競争激化が予想され、リスクが大きいので兄ィは投資していません。
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